えたいのしれないなにか

ちらしのうらとかそういったたぐいのものかもしれないね(てつがく)

新助っ人が主張する中3日ローテーションを考えてみる

先日、横浜DeNAが新助っ人としてトレバー・バウアー投手の入団を発表しました。2020年にサイ・ヤング賞を獲得したメジャー主力級の助っ人が横浜に来るのは空前絶後の出来事であり、正直来日して投げてるところを見るまで実感がわきません。

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さて、上記のようにバウアーはかつて中3日で投げることを主張しており、20年オフのFA時にもこれの検討を獲得先に求めていたそうです。横浜からすればこれだけの実力があるバウアーがたくさん投げてくれるなら万々歳といったところでしょうが、ここで問題になるのがほかの投手のローテーションです。

 

現代のNPBでは中6日ローテーションが一般的で、安定して一軍で投げている投手は投げる曜日が決まっています。去年の横浜DeNAのローテーションはこんな感じでした。

開幕時:東→大貫→坂本→ロメロ→石田→濵口

交流戦:大貫→上茶谷→京山→今永→ロメロ→濵口

AS前後:今永→濵口→ロメロ→大貫→石田→坂本

9月頃:今永→上茶谷→ガゼルマン→石田→濵口→大貫

 

改めて見ると左腕ばっかりでウケる。連戦時に多少の追加や入れ替えがありますが、概ね6人で回っているのがわかります。ここに通常月曜日の休みを加えて中6日となっているわけですが、ここにバウアーを中3日で入れようとするとほかの投手に影響が出てきます。

バウアーは今月末に来日予定なので、開幕には確実に間に合いません。マイアミ行きになった今永と怪我の大貫も離脱しているので、開幕ローテーションは恐らくこんな感じ。

石田→笠原→東→濵口→平良→ガゼルマン

 

雨天中止がない限り4月は7連戦以上がないため適宜戦力を入れ替えつつ対応するとして、4月の下旬にバウアーをローテーションに加えます。バウアーで客を呼ぶべく土日に投げさせることにして、まずはこうなります。

石田㈮→バウアー㈯→今永㈰→濵口㈫

ここで中3日を適用すると、バウアーは次に水曜日に投げます。すると

バウアー㈬→ガゼルマンor大貫㈭→石田㈮→今永㈯→バウアー㈰

問題なのは、中6日で回っているスケジュールの中に一人そうでない投手がいるため、次の週のその曜日に投げる人がいなくなるということです。今回の例で今永が影響を受けて中5日になったように、入れ替えるにせよ登板間隔を詰めるにせよ、ほかの投手に影響が出ることは必至であり、監督には頭の痛い問題になることでしょう。

対策として、ローテーションの人数を増やすことを考えてみます。例えば開幕ローテーションのメンバーが全員うまくいったと仮定して、離脱メンバーを入れ替えではなくそのまま追加してみます。

石田㈮→笠原㈯→東㈰→濵口㈫→平良㈬→ガゼルマン㈭→今永㈮→バウアー㈯→大貫㈰

バウアーだけ中3日としてまた石田から順番に回してみます。

石田㈫→バウアー㈬→笠原㈭→東㈮→濵口㈯→バウアー㈰→平良㈫→ガゼルマン㈬→バウアー㈭→今永㈮→大貫㈯→石田㈰

月曜日はお休みなので、バウアーの中3日ローテーションも崩れてしまいました。また、他の投手の登板間隔が大変なことになっています。

チームとしての安定を考えると、大人しく中6日で投げてもらったほうがいいのかもしれません。

 

 

実際にはローテーションなんて崩れていくものですし、空いたところにお試しピッチャーが入るのも普通なので、チームを揺るがすほど深刻な問題にはならなさそう。まずはバウアーが無事に来日することを祈っています。