えたいのしれないなにか

ちらしのうらとかそういったたぐいのものかもしれないね(てつがく)

BanG Dream! It's MyGO!!!!!を見てください ~うわっ…長崎そよの好感度、低すぎ…?~

タイトルの通り、バンドリ迷子の話です。ネタバレを多分に含むので、未視聴の人は先に見てきてください。ただし、7話より先に3話の春日影を聞いてください。

 


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なんでバンドメンバーじゃない人がサムネイルなんだよ。

 

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さて、ここからは9話まで見ている前提で話を進めます。細かい描写とか人間関係とかはTwitter(現:X)でさんざん話していますが、あえて公開された環境で話したいことがあります。

 

・長崎そよに対する豊川祥子の当たりが強すぎる

7話以降の大暴れぶりが皆さんの記憶に新しいベーシスト、長崎そよさん。さすがはベーシストらしいイカレぶり…いや、めちゃめちゃ弱かったな…豊川祥子さんにボコボコにされてたな…。よく考えたら祥子はあんなこと言えた立場ではないはずなんですが。

ですが、祥子からそよへの当たりが強いのは実は8話だけではないのです。

まず2話。若葉睦から「そよが心配してる」と言われただけで苛烈な反応を見せ、「伝書鳩になってはいけませんわ」と今後のやりとりに釘を刺す徹底ぶり。

続いて4話。愛音を気遣ったのか「バンドメンバーは見つかりまして?」と聞いておきながら「長崎そよ」の名前が出たとたんに態度を硬化。その後ピアノを弾くシーンでは9話までで唯一の「祥子視点のモノローグ」が出てきます。CRYCHIC脱退を告げに行った際のスタジオの様子。明らかに長崎そよを中心に置いた視界。直接食ってかかったはずの椎名立希は出てきません。この時そよが止めに入っていたので、「長崎そよ」という名前を聞いてモノローグが連想されたとしてもこのシーンがないのは意図的に思えます。

その後そよに校門凸をされ、逃げる祥子。その際に「わたくしに関わらないで!」とかなり強い言葉を吐きます。これもまた不自然です。単にCRYCHICメンバーに関わりたくないだけであれば、高松燈にも同等の態度をとっていてしかるべきだからです。燈がそよと違い祥子に積極的にかかわろうとしていないからと考えると、1話で燈のことを気にしていた描写と矛盾します。

次に6話。睦からそよが新しくバンドを組んだ話を聞いて「わたくしへの当てつけですの?」「話をつける必要がありますわね」やっぱり言葉が強いです。重要なのは、睦はバンドメンバーについて話していないこと。祥子が当てつけと取ったのは「そよがバンドを組み、睦を誘ったこと」であり、椎名立希や高松燈の存在は無関係です。

7話で話をつけに行った結果春日影を再生産され、睦をほったらかして涙目逃亡した祥子は三角初華に抱かれに行ってしまいましたが、8話では初華との逢瀬で都合よく全てを忘却し、そよをボコボコにしたうえ「二度と関わるな」と言い放って立ち去りました。が、「あなたもいい加減忘れては?」というセリフは投げ出した本人が言っていいセリフではありませんし、「(CRYCHICを)わたくしの手で終わらせましたわ」というのも厳密には誤りです。何故なら彼女は「辞めさせていただきます」と言っただけで「解散します」とは言っていないから。レスバで勝ったというよりはラップバトルの「プロップス勝ち」みたいなもので、冷静に振り返ってみると論理が破綻しています。

 

燈視点(3話)、そよ視点(9話)、そして1話の第三者視点から見ても「脱退」の時点において祥子とそよの間に決定的な亀裂が入った描写はないにもかかわらず、本編中の祥子の言動を見ていると異常なくらいそよへの好感度が低いです。睦には変わらず幼なじみとして接し、燈とは「脱退」以来没交渉であるものの気にはしている様子、立希は眼中にないという状態で、そよ1人だけ憎悪に近い感情を抱かれている。いったい何があったのでしょうか。

考えられる原因としては二つあり、「脱退」後CRYCHICが崩壊していく中でそよが祥子に付きまとった(そよから逃げるために羽丘に移った)可能性、あるいはそもそも「脱退」の原因にそよ、ないし長崎家が絡んでいる可能性です。

前者は関連するエピソードがなく、今後提示される可能性に賭けるしかないのでノーコメントとしますが、後者の可能性については9話の内容を踏まえると考えにくいなという結論に達しました。なぜなら、長崎そよの母は成り上がりの投資家あるいは証券会社勤務であることから、豊川家になんらかの損害を与えられる立場にないと考えられるためです。そよ自身に原因がある可能性も、1話冒頭のシーンで燈に強い言葉を吐いているのですから、合わせてそよに何か言っていてもおかしくないはずなのに触れられていないという点から否定できるのではないかと考えられます(燈以外どうでもよかった説も考えられますが、その場合「どうでもいい」そよは脱退原因になりえません)。

 

9話まで風呂敷を拡げすぎているようにも感じるシナリオをどう畳むかも見ものですが、祥子がCRYCHICを辞めた理由と合わせてそよへの異質な憎悪の原因も回収してもらえるか、大変気になっています。なんとなく「脱退」の原因ごと全部なあなあにして新曲とメンバーのお気持ちだけでバンドという形に収束させそうだなあと思っていますが。9話と構成作家Twitter見て以降脚本への期待値がけっこう下がっているので…。

 

皆さんも一緒にこのアニメを追いかけてみませんか?バンドや音楽系部活をやったことある人、サークルで何かを作る経験をした人、組織の運営を経験した人には結構刺さるアニメなんじゃないかなと思っています。ここが変だと思うポイントや萌えポイント、描写の解釈や祥子ちゃんのおうちの場所など、教えてもらえると嬉しいです。