えたいのしれないなにか

ちらしのうらとかそういったたぐいのものかもしれないね(てつがく)

スタァライト99期生の出席番号が持つ意味とは

先日近所の映画館でロンド・ロンド・ロンド(以下、ロロロと表記)が上映されたので見てきました。

やっぱりdアニメストアやプライムで見るのと違って音響が凄いですね。映画館の強みだと思います。

ロロロはTVアニメの総集編のようでいて少し手が加えられている作品ですが、おおむね話の流れは本編に沿っているので世界観はこれだけでもある程度つかめると思います。大場ななさんが恣意的な編集をしすぎててオタクが喜んでしまう話はより詳しいオタクに任せるとして、今回はタイトルの通り各キャラの出席番号についての話です。

 

序盤、第一レッスン室に入室する際に主要キャラ9人の名前とともに出席番号が示されます。この番号に意味がないわけがないのですが、あまりこの点で語ってるオタクを見かけないですよね。制作陣のインタビューなどでは言及されてるんでしょうか?細かく追いかけられてないので見つけられてません…。

ソースあればコメントなどで教えてもらえると助かります。

 

#1  愛城華恋

#2  石動双葉

#11 西條クロディーヌ

#15 大場なな

#17 露崎まひる

#18 天堂真矢

#22 花柳香子

#25 星見純那

#29 神楽ひかり

 

パッと並べたときに連想されるのは、プロ野球の背番号ではないでしょうか。チームによってその番号が持つ意味も少し変わってくるところはあるのですが、話の舞台が東京なので東京に本拠地を置き、かつ背番号へのこだわりが強い読売巨人軍を基準にして勝手な考察をしてみます。

 

・天堂真矢が18番を背負う必然性

日本プロ野球において、背番号18は特別な意味を持ちます。基本的にはエースピッチャーが背負う番号として認識され、巨人では歴代の背番号18を背負った大投手が認めないと背負えない番号なんだとか。入学時からこの学年の主席を張っているサラブレッド・天堂真矢は他の誰よりも舞台少女としてのプライドと覚悟を持ち、研鑽を怠りません。まさに世代のエース。この重い番号を背負う資格のある人であるといえます。

 

・巨人軍の「三本柱」と西條クロディーヌ、露崎まひる

平成初期の巨人軍華やかなりし頃、投手陣の三本柱としてチームを牽引したのが桑田真澄斎藤雅樹槙原寛己です。彼らの背負った背番号がそれぞれ18、11、17でした。他チームに目を移せば、日本ハムからメジャーに羽ばたいたダルビッシュ有大谷翔平がともに背負ったのが背番号11です。日本とフランスを舞台に活躍してきたクロディーヌにふさわしい番号であると思います。三本柱のもう一人が露崎まひるである理由について、贔屓目にはなりますが、引っ込み思案で芸能活動の経験もなかったのにバトントワリングで実力を示し、聖翔に合格し、自分はキラめいていないと言いながらも1年生でスタァライトの主要キャストの座を射止めている彼女には十分な実力が備わっているので17番ももちろん似合います。

 

・主人公には特別な番号を

出席番号1番、愛城華恋。ななの再演を終わらせ、スタァライトの脚本をも書き変えたすさまじいパワーの持ち主です。ストーリーに大きな変化を起こせる存在はまさに主人公と呼ぶのがふさわしく、背負うべき番号も特別なもの。プロ野球界においても歴史を変えてきた偉人たちが多く背負った背番号1で、彼女は「みんな」をスタァライトしてゆくのです。

 

・石動双葉と花柳香子のつながり

石動双葉と花柳香子。いつも二人セットです。しかし双葉は聖翔で自分だけの道を見つけ、香子と道を分かつことを考え始めます。「双葉」がやがて成長し、「花」となることが名前に示唆されているならば、出席番号2と22が示すものは「別れ」ではないでしょうか。22という数字は2が二つでできているのですから。そもそも双葉の「双」は2を意味しますし、彼女の香子からの自立と旅立ちも示されているかもしれませんね。

 

・星見純那のスタァへの憧れ、大場ななとの絆

星見純那の出席番号は25。プロ野球において背番号25を背負うのは、ホームランが期待されるチームの主砲がほとんどです。名前に星が入ってるし25番だし実質筒香なのでは?自分星を掴みスターへと駆け上がっていくことを望む彼女の姿には将来の中心選手として期待を込めて背番号25を渡され、見事応えて見せた巨人の四番・岡本和真が重なって見えます。また、出席番号15の大場ななとは下一桁「5」が共通しています。同じ「2」を持つ双葉と香子のように、純那とななの間にもしっかりとしたつながりがあることが示唆されているのでしょうか。背番号15は主に投手が背負い、イメージされる役割も時代やチームによってさまざまですが、みんなを支える大場ななのイメージは往年の正捕手・山倉和博に近い気もします。巨人ファンではないので勝手なこじつけですが…。

 

・神楽ひかりの出席番号はなぜ29番だったのか

転入生である神楽ひかりはラストナンバーを渡されます。これは当たり前のことですが、ではなぜ29番だったのでしょうか。もともと99期生は30名いる設定で、2年進級時に2名が退学し28名となっています。大場ななの再演のきっかけとなるエピソードですし、定員割れてなければひかりが転入できたか怪しいので退学イベントそのものは必ず起こりうるとして、なぜ退学者が2名であったのか?1名や3名以上ではいけなかった理由は何なのでしょうか?ここに、ひかりの出席番号29という数字が絡んでくる可能性を考えます。30番や27番、28番ではいけなかった理由です。しかし、巨人の背番号29はお世辞にもチームの顔になるような選手が少なく、往年でも鹿取義隆かグライシンガーくらい。

ここで、ひかりの舞台衣装に着目したいと思います。他の8人とひかりの衣装には、2つの大きな違いがあります。上掛けの色と、左右です。8人の上掛けが赤いのに対し、転入生であるひかりの上掛けの色は青。そして、ひかりだけが上掛けを右肩に羽織り、左手で剣を扱います。すべてが対極にある。そして、巨人の対極たる阪神の左腕には、背番号29の偉大なるピッチャーがいるのです。

沢村賞左腕・井川慶。彼も、ニューヨークで大きな挫折を味わっています。ロンドンで挫折し、キラめきを失ったひかりのように。

だから、ひかりの出席番号は29番になったのかもしれません。残念ながら、日本に帰ってきた井川が再び輝きを取り戻すことはできませんでしたが…。

 

 

8割こじつけで本当にアレですが、双葉と香子、純那とななの番号のつながりは実際に計算されてるんじゃないかなと願ってやみません。見落としている情報あればぜひ教えてください。

お待ちしております。