えたいのしれないなにか

ちらしのうらとかそういったたぐいのものかもしれないね(てつがく)

【実録】オタク失恋エントリ


【巡音ルカ】 " どりーみんチュチュ / Dreamin Chuchu " by emon 【MEGURINE LUKA】

歌詞が最悪すぎて泣ける。

 

 

 

 

 

 

みなさんこんばんは!

先日ちょっとおもしろい失恋体験をしてきたのでレポブログを書こうと思う。身内にバレると赤っ恥なのでかなりの脚色を加えているが、大筋は事実なので後学のために参考にしてもらってもいいかもしれない。

 

 

さて、平時から深夜にアニメ見て四六時中Twitterに入り浸り声優やVtuberガチ恋している同志の諸君は、「オタクに恋は無理」という格言を身に染みてご存知のことと思う。わたしも今までの経験から痛いほど知っているし、これまでそういう行動は慎んできた。

なぜ無理なのか?という疑問に一言では答えづらいが、わたしは「人の気持ちを察する力」が足りていないからだと思っている。かく言うわたしがそうなんだから間違いない。性格診断でもそう言われた。

でも、できることならそこから脱却したい!という気持ちがあって、少し頑張ってみようと思い立ったのが秋口のことである。所属するサークルが非オタサーであり、男女比もやや女子多め、サークル内恋愛多発という環境であったのもある程度動きやすい土壌ではあった。

そこで、それまでの没交渉姿勢を転換してサークルのメンバーと積極的に話をするようにした。今までほとんど話さず隅っこでもじもじしていたオタクが突然ニチャつきながら話しかけてくる様ははっきり言って面白すぎる絵面だったことと思うが、こっちはできうる限り最大限の努力をしているので温かく見守ってほしい。幸いにもキモオタク無理~と引いてしまう人間は(表向き)おらず、結果的に会えば話をするくらいの人間がかなり増加した。これが昨年初冬あたりのことである。

そのうち、単純接触回数が飛びぬけて多いと感じる女子が出てきた。これを以下Wとする。Wはサークルの幹部を務めていて、業務の都合で話をする機会も多かったのだが、とにかく敵を作らない性格をしており話していて心地がいいタイプの人だった。

「この人ともっと仲良くなりたいな」と思ってから落ちるのは早かったし書いてもキモいので割愛する。

 

話は変わるが、ここでわたしの親友を紹介したい。以下Mとする。こちらもサークルの幹部で、情熱をもってサークルを率いていた。Mとは入部したころからなにかと話す機会が多く、サークルの活動以外で出かけたり旅行したりする仲であった。言い出したら聞かないところはあるが、クレバーで頼もしい性格をしている。長年付き合っていた彼女と春に別れてからはフリーで、時勢もあって遊んだりできないことを嘆く様子も見られた。

以前恋愛関係で大失敗を犯し、相手に深い傷を負わせた経験があるわたしはふたたび失敗することに臆病になっており、MだけにWへの気持ちを打ち明けていた。本格的に相談はしなかったし、お互いにサークルの活動や学業で多忙だったのでMからアドバイスはもらえなかったが、今思えばこれもわたしの落ち度だったかもしれない。

 

年が明け、サークルは大きなイベントを抱えていたため緊急事態宣言で大学がヒリつく中でも特別に許可を得て活動を続けていた。このイベントがサークルの集大成となり、終了後に主幹学年が交代するという大規模なイベントである。ちょうどこの頃北陸は豪雪に見舞われ、車を持っていないわたしはMやWの車に乗せてもらうことも多かった。これをチャンスに距離を詰めておけばいいのに、臆病すぎるわたしは特になにかアクションを起こすこともできず、世間話に終始する状況にやきもきしながらイベント当日を迎える。

 

イベントはつつがなく終了し、わたしたちはサークルの活動を無事に締めくくることができた。例年は大規模に打ち上げを行うが、この情勢ではかなわず、わたしは軽い打ち上げと称してMと遅めの夕食を食べに出かけた。

食後、Mが唐突に「Wって誕生日いつだっけ?」と尋ねてきた。わたしは特に何も考えずに正しい日付を返した(Wはイベントの少し後に誕生日を迎えるのだった)。

すると、Mは「じゃあその日にWとごはん行こ」とその場でLINEしてしまった。わたしは思わず「ちょっと!」と動揺し、Mの「手は出さんから安心してよ」という言葉をうのみにしてしまった。これが悲しすぎる転機の始まりである。

 

焦っていたわたしは流石に動かないとやばいかもしれないという可能性にようやく気付き、Mに遅れること半日、Wを食事に誘った。オタクでも女の子を食事に誘うことくらいはできるらしい。それ以上のことはできないけど。

Wの誕生日から遅れること数日、わたしはWと食事に行った。オタク行きつけのデブラ屋さんとかジャンク飯とかではなくオタク入店禁止の雰囲気が漂うインスタで映えそうな料理店である。怖すぎる。対戦よろしくお願いします。

食事に行ったくらいで舞い上がってはいけない。問題は次に繋げようとしたときにどういう反応が来るかだ。話は普通に盛り上がり、食事よりも喋っていた時間のほうが圧倒的に長かったが、次へのフックも見当たらないし表情もとても楽しそうってほどではないな…という有様で100点満点中40-50点くらいの出来栄えだった。席を立つ際に伝票を先に奪われ会計を済まされたときはちょっと傷ついたけど、もともと奢られを回避したがる人だったのでそこまで気にしない、と自分に言い聞かせた。

 

 

~会計後の会話~

私「そういえば、Mとはごはん行ったん?」

W「行った、○○食べたよ」

私「そうなんや~、ええなぁ。それで、どうやった?」

W「うん。実は、Mと付き合うことになりました…」

 

 

その場でテンションを最大限まで跳ね上げてIKKOになったわたしを褒めてほしい。

 

 

帰宅後すぐにMに連絡し、ことの顛末について問いただした。以前から付き合っていたならあまりにもわたしがピエロすぎて恥ずか死んでしまうからである。幸いにもわたしがカップルに横恋慕するキモオタクとかいうこの世から抹殺すべき恥の塊になってしまったわけではなく、イベント終了後にWと話してMが人となりに惚れこみ、先述の誕生日に食事に連れていき、電光石火で落としたとのことであった。経験豊富な人間にそれをやられてオタクが勝てるわけがないし、「気持ちは知ってたけど」と謝られては気持ちをぶつける先もないしでその後は本当にみじめな気分でMののろけ話を聞いていた。

 

 

ちょっと頑張ってみたオタクの失敗談はいかがだっただろうか?自分ではこの話が役立つとは思えないし、自身の経験に生かそうにもMから聞いたWを落とした手練手管のほうがよっぽど参考になるので、苦い思い出としてブログのネタにするしか活用法が思いつかなかった。あえて学びを記すとするなら、

・相談相手はよく選ぶ。信用できる相手でも牽制は入れておく。

・相手を思いやってるつもりのモジモジくんはカッコ悪いだけ。

・なんか怪しいと思ったらブラフを混ぜる。

・正直者がバカを見る。

この4つだろうかと思う。人間関係の妙やコミュニケーションの仕方をよく学べたのでわたしはこれで良しとしたい。Mとはこれからも親友でいたいし。

 

社会人になるまでに✨まともな人間✨になれるように頑張るぞ~!

 

それではみなさんおやすみなさい。ラウンジでした!